BANAZON
このページでは、EAC（株）の倒産後、本社跡地から発見された社内日誌を掲載している。
この日誌はバナナ語（「バ」と「ナ」の2文字のみで構成される言語）で記されているため、解読作業が難航している。
全文の掲載まではしばらく時間を要するだろう。
Company History
2017年11月24日、Azi serverに一人の男がやってきた。mikenekoと名乗るその男は、様々な嫌がらせや破壊行為を行って古巣を追い出されてきた。mikenekoは手下のClaude_bvvと共にAzi serverに乗り込み、再びサーバープレイヤーや管理者に嫌がらせ行為を行おうと試みたのだ。正義の味方bananaheedは悪党を阻止すべく、pearl55、Crono_sを率いてAzi serverの平和を守ろうとしたのだった......
アジサーバー古代史 ～ネコ大量発生事件～
bananaheedは新しく遊べるサーバーを求めて放浪中のところ、偶然Azi serverという魅力手なオンラインサーバーを発見し、早速入鯖した。しかしそこで彼が見た光景は驚くべきものだった。かつて戦死したはずのmikenekoが早速工作活動に乗り出していたのである。その後も続々とClaude_bvv、unsept1853、maron039などのミケネコ軍団が鯖に雪崩れ込み、プレイ初日からカオスな状況に陥った。
bananaheedはサーバー内設備の探索後、誤ってイベントワールドに入ってしまった。彼はイベントワールドからの脱出方法を1時間ほど模索したのち、コマンド「/lobby」をようやく発見してロビーに戻る。その時点でmikenekoやClaude_bvvはレベルアップしてLv.2まで上り詰めており、bananaheedはそれに対抗すべく拠点作りのため遠征に乗り出した。
主に鯖管をはじめとした既存のプレイヤーは主に4名ほどいるが、そのうち2名はkuroneko9646、sironecoという人物である。「このサーバーネコさんが多いですね＾＾；」というbananaheedの発言に対し、mikenekoは「ｵﾚはIDに数字入ってる奴とかnecoとかはネコとして認めないからσ(ﾟ∀ﾟ )」、「所詮彼らはクローンに過ぎないのだよ('ω')」「どこかのパクる人とかサイテー|дﾟ)」などと、早くも初日から鯖管への対抗姿勢を見せつけた。
(この後pearl55の姿を見たものは誰もいないという......）
その翌日、11月25日になるとようやくbananaheedの手下であるpearl55が鯖に到着し、今後もバナナグループの一員として活動するように厳命を下した。これ以降、各プレイヤーは新天地開拓に向けてそれぞれの居住地を選択し、日々地道な作業に取り組むこととなる。
アジサーバー中世史 ～商業革命とミケネコ軍団の台頭～
Dynmapは広くオンラインサーバーに普及したプラグインであり、生活鯖である鯵鯖からこれを排除する必要性は万に一つもないと思われるが、やはり保護化でカバーしきれない土地の略奪は誰にとっても痛手である。しかし、メインワールドでのPVPが禁止されている以上、盗難被害に遭いさえしなければ至って平和的に暮らすことが可能だった。
このような状況の中、鯖人口の増加に伴いプレイヤー間での経済取引を推進するため、12月3日遂に鯖内公式ショップが閉鎖されたのである。それと同時に、野心と欲望にまみれたプレイヤー達は日々その勢いを増して、彼我の戦局を手中に収めようと試みた。初めは各々が手持ちのアイテムを細々と売り買いするだけのいたって小規模な市場構造を成していたが、次第に大量生産や希少品の囲い込み等を始めとした排他的商業活動が営まれるようになった。その過程で、各地にTTを始めとした生産施設やゲームマネー培養施設が建造されるようになり、さらにはサーバーシステムそのものの変更を求めてストライキ運動を企てる者も現れた。
古代から暗黙の了解で造られていたサーバー内の人間関係は中世期にほぼ確立され、現代においてもその影響は計り知れないものとなっている。ledlaggaziやyuunyanndayo, kuroneko9646, silonecoなどの管理人勢力、mikenekoやClaude_bvvなどのグレーなプレイヤーで構成されるミケネコ軍団、そしてbananaheedとその手下のCrono_sやpearl55、さらにpearl55の同胞であるOhtoriやasutaouなどの秘密結社NEONEETという3勢力が均衡することで成り立つ鯵鯖情勢は、時としてそのバランスを崩壊に向かわせる危機に陥ることもあった。
概要
鯵鯖爆買い事件
以下の写真は、鯵鯖公式ショップの閉店間際に爆買いを行う鯖民の姿である。鯵鯖民がいかに欲にまみれたプレイヤーであるかを示す非常に貴重な史料である。
ポジショニング合戦と商業のはじまり
ナノ商店街の開催
ミケネコ軍団の冬季攻勢
保有貨幣量と生産力において覇権を握るミケネコ軍団は、鯵鯖内の経済関係で圧倒的に優位であった。ナノ商店街が開かれても大々的に出店を行わなかったのは、ミケネコ軍団の失敗によるものではなく単純に必要がなかったからである。12月中旬に既に大富豪となったmikenekoは、ナノ商店街に出店したライバル企業のうち、主に買取を行うものに対しては所有者の財産が底を尽きるまで売り捌くなど、徐々にその凶暴性を見せていった。